まくらごはん
数日ぶりに外に出た。どうやら紅葉の時期は既に終わったらしい。雨に濡れてコンクリートにへばりついているイチョウの葉は、きっとまだまだ仕事をやり残していたのだろう。…なーんてね。なんでもかんでもすぐ中二病のような文章で表そうとする、僕の悪い癖である。中二病とは違う気がするけど、周りの人間が言うからまあ、多分そうなんだろう。いや、周りと言っても、ほんの一部の人間だけどね。クラスや学校の大半はおれの存在なんて気にもかけていないだろう。その方が助かる。…それより、帽子を被ってくればよかった、すっかり冬の空気になっている。

営小の前の学生時代。小説を書くのが好きないちまつくんは文芸部の先生に褒められたらしく、それを聞いていた先輩たちがくだらない陰口。次の日学校を休んだから陰口を聞いた一部のひとたちはこのまま学校来ないんじゃ…とかうわさをするけど、いちまつくんはインフルエンザにかかっただけなのであった 一週間後くらいにふつうに学校行って先輩たちにたじたじされる。なぜか隣のクラスの明るい男子(からまつくん)に話しかけられる
たびまつのガチャやってないけどサッカー部からまつくんあるんでしょ?!やった〜!このからまつくんはサッカー部がいいなあ。本は苦手だけど、いちまつくんが小説を書いたノートを移動教室に忘れちゃって、それをからまつくんがみつけて読んで、文章に惚れた!って言う
手を繋ぐとか肩を寄せあうとか隣に座るとか、お互いがああ一緒にいるな、体温を感じるな、って距離がいちばん好き あと、肩が触れるか触れないかの距離でも体温を感じる二人 隣にいる

ひとつになりたい24

僕たちはひとつになりたい。手を繋いでキスをしてセックスをして抱きしめ合って、繋がってひとつになる。でもそれだけじゃなくて。内側から全部ぜんぶいっしょくたにして、ひとつになりたい。考え方はあまり似てないから、ちょっといびつな形になっちゃうかも。それでも僕たちは、ひとつになりたい。
別れ話

別れ話

すっかり枯れた葉が、ひらひらとゆっくり落ちるのが見えた。
おれは目を見開いた。それと同時に、自分の拳に力を入れてみた。時が止まったと思ったのだ。ぐっと力を入れてみると、伸ばしたままの爪が、手のひらに食い込んだ。時は止まっていなかった。しかし今確実に、おれの中の時は止まっている。息を吸った。

「冗談だろ?」

開けたままの口が、ひくひくと動いている。間抜けな顔をしているかもしれない。頭の中を整理したい。そう思っているのに、実際のおれの頭の中は疑問符で埋め尽くされている。なんで?どうして?冗談だろ。そんなつまらない冗談。笑えない。いつものように胸倉を掴んで、脅してやればいい。足が動かない。

おれとカラ松は、恋人同士だ。家族で兄弟で男同士で、それでも、この世界でたった一人の愛しい恋人。初めて手を繋いだ時は緊張して、手汗がなかなかひいてくれなかった。抱きしめ合った時だってキスをした時だって、身体を重ねた時だって。いつだって緊張して、心臓が壊れそうで、頭がおかしくなりそうで。触れる度に暖かさに安心して、泣きそうになった。ああ、好きだ、って。この世界で、誰よりも、一番に好きだって。死ぬまで一生、一緒にいるんだって。

「ごめん、一松」

兄の言葉にはっと意識を戻された。兄は、僕のことを見ていなかった。今日は一度も目が合っていない。いつも目を見て会話するって、話していたのに。ごめんって、どういうこと。

「おれのこと、好きじゃなくなったんだ」
「…違う」
「おまえはおれのこと、もう、好きじゃないんだよ」
「違う!!」
「じゃあなんで!!」

なんで別れるなんて言うの。続けた言葉は震えてしまって、情けない声になって外に出た。おれのこと、あんなに好きだって、愛してるって。おれも最近やっと、お前に心から愛されているんだって、自信を持てたのに。どうして、どうして?息が上がる。どうして。どれだけ問い詰めても、ごめん、としか言ってくれない。

「一松、さよならだ」

待って、待って!
急いで伸ばした手は、兄の服の裾を掴んだ。やった、間に合った!そう思った。そう思ったのに、構わず兄は僕の手をふりはらった。そのままこちらを振り返って、何かを言ったようだった。でも何を言ったのか、僕の耳には届かなかった。なに、なんて言ったの。最後のお前からの、言葉がさよならなんてやだよ。いま、お前は僕に、なにを伝えようとしたの。少し微笑んで、そのまま走る。追いかけようとして、すぐに躓いた。膝を思い切り打って、顔が歪む。顔を上げると、もう兄の姿は見えなかった。どこかの角を曲がったのだろうか。もしそうなら、まだ間に合うかもしれない。それでも、僕の身体は動かなかった。また、時が止まってしまったのだ。
枯れて地面に落ちた葉を、思い切り踏みつけた。余計な力まで込めて踏みつけられたそれはばらばらになり、冷たい風に吹かれて飛ばされた。足元にはもうなにもない。僕たちの関係も、あいつの優しい温もりも、もう何も残っていなかった。手の平には、食い込んだ爪の痕が残っていた。僕はこれから、どうやって生きていけばいい?気がつくと涙が流れていて、視界がぼやける。ただただ、虚しさだけが残った。




あなたはいちまつくんの「ちょっと待て……冗談だろ?」という台詞を使った1コマ漫画を描きます。

という診断をお借りしました。からまつくんはなぜいちまつくんに別れを切り出したのでしょうか。わかりません…。基本ハッピーエンドばかりなので、こんな中身のない内容でもかいててめちゃくちゃしんどくなりました。

カラ松が他人と結ばれたら

幸せそうなからまつくんを見ていちまつくんは良かったな、それが正しいんだ、お前が幸せならそれで、って初めは思うけど、だんだん傷が深く大きくなってしまう。どうして、って、どうしてそんな幸せそうに笑うお前のとなりいいるのは自分じゃないのかって 悲しくて羨ましくて憎くて殺してやりたい
二人とも殺してやりたいって思うけど、結局いちまつくんにはそんな勇気はなくて、どうした?って笑いかけてくる兄に対して、ううん別に、よかったじゃん、って言うしかない
朝起きて、顔を洗う、歯を磨く。ごはんを食べる。お茶を飲みながらテレビをぼーっと眺める。隣に同じことをしている兄弟がいる。手なんて繋がないし甘い言葉も言わない。兄弟だから。対して面白くない、と言っていた芸人を観て、隠すようにひっそり笑いを堪えてる。ただそれだけで、幸せだなあと思う。

秘密の恋人A

これの続き?

明け方になるといつもこれ思い出す。限られている時間のなかで、二人はどれくらいの好きを伝えることができるんだろうって ずっと手を繋いで、ぽつぽつとくだらない話とかして、目が合ったときにキスをする

目が合ったらキスすることにする?って提案してみたら、いいのか?って逆に訊かれては?って言ったら、だっておれはずっとおまえのことを見てるから、って つまりおまえがおれを見るたびにすることになるぞってことらしい ハーーッ…?って恥ずかしくなる
ある日、からまつくんばっかりたくさん話す日があって、いちまつくんはずっと見つめていて、目が合って。いいのか?なにが?そんなにずっと見ていたら、何回でもキスすることになるぞ、ってなんとなく遠慮気味に訊いてみたら 今日はそういう気分、って体を預けて からまつ、って名前を読んだら合図
何度も何度もくちびるを合わせて、名前を呼んで。好きで好きで仕方なくて、愛しくて、でも悲しくて、切なくて、心臓が潰れそう。それでもそれはお互い様で同じ気持ちだから、おれたちは生きることができる
お互いの幸せを考える

お互いの幸せを考える

お互いがお互いの幸せのために、おれには一体なにができるんだろう?と考える。でもそれは簡単なことで、ただとなりにいれば、二人一緒に手を繋いでいるだけで、それだけでいいのに それに気がつくのはきっとずっとずっと先のこと。

そして、末弟。末弟は知っていても助言はしてあげない。
じゅうしと末弟は知っていて、でもそれを僕たちが教えたってそのときの解決にしかならなくて、二人にはこの先ずっと一緒にいてほしいから、あえて見守らせてほしいって 自分たちで気づいて行動してほしいって
でも少しの嫉妬心もあって。特に末弟は そういう大切なひとがいることもすごいな、羨ましいなって思うし、どっちの兄さんも兄さんだから、お互いに対して兄さんを独り占めできるなんていいなずるいなって そんな末弟をみて、じゅうしはわかるわかる、ってあたまをなでてやるのであった・・・
少しのいじわるな心もあるのかもしれない


(こういう末弟たぶん公式じゃあんま考えられないし二次創作ならではって感じだけど好きだなあ〜前も言ったかもだけど 見守りつつほんとうは羨ましいなあって思っててほしい)
速度はどうだろう 二人と同じように見守ってやるかなあ〜
速度は、とくにおそにいはほとんどなにも言わず関わらなくて、ある大きな出来事、たとえば大きな喧嘩をしてしまったときとか、そういうときだけ次男に一言だけなんか言うかもしれない どうかな
ちょろも基本ほっておくだろうけどそういうことがあったときは二人共を心配するかも

おやすみを欠かさない

あいつはどんなに僕が喧嘩をふっかけてもどんなに無視しても、寝る前のおやすみ、朝起きてのおはよう、を欠かさない。僕はそれを知っている。ああまたやってしまった、やってしまった、不安に潰されそうになって布団に入る。背中越しに、優しい声で名前を呼ばれ、おやすみ、と言われる。
返事をする代わりに、少しだけ寝返りをうつふりをする。そうすると大きな手のひらが背中をゆっくり撫でる。それは暖かくて優しくて嬉しくて、自分の不甲斐なさに泣きたくなってしまう いつまでも比較することをやめることができない
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